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大学で何が学びたいですか?
国際的なことといってもたくさんの分野があります。外国語や言語学を学ぶのも、文化人類学や異文化コミュニケーションも、国際政治や経済も、世界の歴史や地理も、地球環境や生物を学ぶのも全て国際的だと思います。自分の学びたいことを世界に絡めて学べばいいと思うのでどんな学部でもいいと思いますよ。今日の学問で、世界を視野に入れないものはありません。いわゆる理系の分野は人間の世界よりももっと大きな普遍的世界を明らかにするものです。私自身は文学部の人間なので理系学部については明るくないですが、理系の学問は世界のどこにいっても変わらない、人類が導き出した叡智です。将来的に外資系や国際的奉仕がしたいからといって理系は外すというものでは無いと思いますよ。せっかくの高校生の時間を使って勉強してお金を払って行く大学ですから、あなたの好きなことを学んでください。学問はどこにでも繋がりますよ。
理系だからといって必ずしもその方向で就職を決めるものでもないです。もちろん、そういう方が多いという事実は否定しませんが。
例えば私の友人(農学部出身)は外資系の保険会社に就職し、生命保険のスペシャリストとして活躍しています。農学部で学んだことは全く関係のないことを仕事としています。別の理系の友人は就職をせず(!)株や投資などをしながら自分でお金を稼いでいます。
文系からでも理系からでも、「国際的なこと」を学べる大学に行くことはできます。国際系だと選択科目が文系よりになる可能性が高いかな、とは思います。
将来的に、例えば海外で働きたいとか、そういう夢がおありなのでしたら、個人的には「国際的なこと」を専門で学ぶと言うよりは、「自分の得意分野を伸ばす」「自分の得意分野を生かしてどのように人や社会に貢献できるか」を主軸にいれて考えられてはと思います。
例えば、英語を話せる人口なんて世界に20億人くらいいるんですよ。英語はあくまでもコミュニケーションのための道具です。語学ももちろん大切ですよ?でもそれ以上に大切になってくるのは、「あなたは何ができるのか」「何が得意なのか」「得意なことをどう活かせるか」だと思うんですよね。語学というツールを使って。
そういう意味では、「国際的なこと」というふわっとしたものを学ぶよりも、自分の興味や自分の強みを活かせるようなところを検討されてみては、と私は思います。
■外資系企業や国際的に人と関わる仕事に就きたい
「なぜ自分は外資系・国際的に人と関わりたいのだろう?」
という問いを立てるのが真っ当な筋道だと思う。
自分の人生の目的を考えるのが先、ということだ。
出身学部(文理)は関係がない。ベースが固まっていれば自ずと決まる。
例えば、ある人は数学が好きで得意で、統計数値を工学部で学び、Googleに採用されてAI分野でインド人やアメリカ人に囲まれて仕事をするかもしれない。
ニュースに興味があって経済を学び、IMFの研究員になるかもしれない。
人との関わりを追求するために心理学科を卒業し、国際線のCAになり、海外のお客様を相手にするかも。
どの場合でも、「外資系・国際系」という条件をクリアする。
けれども学部・学科はバラバラ。
文系・理系を決めたから仕事が決まったわけではない。
「自分が何をするか(what)」
よりも先に、
「自分はどう生きていきたいか(how)」
に基づき、結果的に学部・学科が決まっていったのである。
そうした考え方でなければ、辛いことに負けたり、途中で投げ出すことになる確率が高い。
そういう人はたくさんいるし、大多数の大人はそうである(僕自身も)。
では、how をどう見つけるか?
それにはもうひとつ前の問いである
「自分の人生の目的は?」
に答えなくてはならない。
もちろんこの問いは壮大で、簡単に答えは見つからない。
大人でも答えられない人が大勢いるし、そもそもそんなこと考えたことがないという人だっている。
それも人生だ。人の生き方は何だってアリだから。
でも、希望に満ち溢れる学生に向けて言うなら、生きる目的を意識してほしい、と僕は言いたい。
そのための具体的なヒントを一つだけ。
親御さんや親せき、つまり自分の子供時代をよく知る人物に、
「私が小さいころに夢中になっていたことは何かな?」
と聞いて回ることをお勧めする。
三つ子の魂百まで、のとおりで、自分が生まれ持った「好き」はずっと変わらずに持ち続ける。
そしてそれは、自分の得意なことに重なっていることが多い。
薬剤師の友人は、子供のころから植物が好きだった。
自分が好きな植物と仕事が結びついている。
だから患者さんから「指名」がかかるくらい優秀でいられる。
小学校低学年くらいまでに、自分が何を好んでいたかが分かれば、自分の好きなことを客観的に知ることができる。
そこに貴重なヒントが示されている。
自分の好きなこと・得意なことからスタートして、「自分はこうやって生きていきたい」と思えたら、あとはスムーズに流れが決まっていくのではないだろうか。
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